2008年08月04日

1460日の後

君のことを思い出して、
泣かなくていられるようになるまで、
結局、4年もかかってしまったよ。

もうだいじょうぶ。
そう言い切れないことだと、
分かっているからこそ、自分に言い切る。
涙腺が緩むのは条件反射。
悲しみはとうの昔に置いてきた。

もうだいじょうぶ。
もうだいじょうぶ。
posted by る・れくま at 23:25| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 足跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月03日

鬼門なる日

明日は鬼門なんだから。

誰かに聞こえない程度に呟いて、
僅かな律儀さを見せたいとでも思うのか。
その日がうっかり過ぎ去るくらいに、
あたしが自分を縛らなくなるのはいつか。

ま、来年くらいには忘れてるよ。
そうそう、そういう奴だよなって、
厭味のひとつでも、あの世と電話で話したい。
きっと君は口数少なく相槌打っては、
ちゃんと聞こえてる?ってあたしに言わせる。

本当は色々報告したい。
今がシアワセだってことも、
もうすぐママになるってことも。
知らないことばかりだって君が拗ねても、
そんなの知らない。でも聞いてよ聞いてよ。

ばかだな。
もう会わないんだね。
posted by る・れくま at 21:14| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 足跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月10日

物語の続き

頬を伝う雨粒の冷たさは、
風の暖かさを教えてくれた。
暗闇に手を伸ばしたら、
誰かがちゃんと掴んでくれた。

君がいない物語の続きも、
なかなか捨てたもんじゃないよ。

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2005年08月05日

最後の足跡

今日は、今日だけは、
ひとりでいようと決めたのです。
この内に秘めた最後の氷片が、
ただ静かに、空に戻るのを待つために。

なのに、今日はひとりにしないでと、
気づけば、電話の声に縋っていました。
肩越しに見えた逆さの世界が、
光の中で縁取りを濁し、白く霞みました。

そうして、再び目が覚めたときには、
もう全てが変わっていたことに気づいたのです。
歩くことができなかった訳じゃない。
ただ、そこに、僕が立ち止まっていたかっただけ。

これでいいのです。きっと。
この足跡が消えても、世界が変わっても、
僕が君を忘れることはないでしょう。


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2005年08月04日

時間よとまれ

敢えて、考えないようにしている。
だけど、ずっと考えていることがあるの。

今日という日に日付が変わって、
勤務の合間に昼間と真夜中をまたいで、
そうして、あたしは新しい朝に別の顔を用意する。

時間はちっとも待ってくれない。
まだ来て欲しくないのに、もう過ぎてしまう。
押し寄せる秒針から、逃げも隠れもできないまま立ち竦む。


こんな悲しいカウントダウンがあるなんて、知らなかったよ。
posted by る・れくま at 12:43| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 足跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月30日

肯定の問い

あの人の遺影に会いに行って、
あの頃の記憶を、いまに呼び起こす。

一滴を瞼に保留した時間だけ、
枯草色に歪んだ景色の中だけ、
靄と消える前の、素直な気持ちを吐露する。

双鉾を真っ直ぐに見つめ返して、
貴方とあたしだけに分かる質問を紡ぐ。

…いいかな?いいよね?

返るはずのない質問でもいい。
あたしは誰が何と言おうと、
あの人の肯定を信じているから。
posted by る・れくま at 23:51| 🌁| Comment(6) | TrackBack(0) | 足跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月07日

夢の後味

会えたよ。君に会えたんだ。
何処で。夢の中で。いまのあたしのままで。


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2005年03月12日

追憶の日

貴方があたしの前から消えた日よりも、
貴方がこの世に生まれた日を覚えていたい。

こうして毎年、貴方の生きた時が離れて、
あたしの残量は、限りなく貴方に近づくんだ。

誕生日、おめでとう。
posted by る・れくま at 09:59| 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | 足跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月27日

感傷の材料

他人の目から見たら、
何の変哲もない只の食べ物。

芯の欠片もないまでに茹でたパスタと、
缶詰から引っ張り出したままの赤い既製品。
一皿に盛られた、スパゲッティミートソース。

ご丁寧に名札まで用意された病院食なのに、
“あたしじゃない”と、反射的に感じていた。

―何故か。

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posted by る・れくま at 22:12| ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 足跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月03日

またね。

ふとした疑問を抱いて、文字盤をたたく指が止まる。
どうしてあたしのメールの最後はいつも、“またね”なのか。
そして思い出したのは、あの人の言葉。

またね。
この言葉も好きだね。
次があるから。


この言葉で締めくくられたメールの日付は、付き合い始めて1ヶ月の冬。
ココロに刻んだあの人の言葉は、あたしの行先、時々ひょっこりと顔を出す。



今は、一緒に未来を歩みたい人に、この言葉を添えてみる。
posted by る・れくま at 19:32| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 足跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月27日

代名詞の裏側

あたしの代名詞へのこだわり。
ココロを送る先は、君と貴方とあの人と。
だけど、“貴方”だけは、今までずっと唯一人のためにあった。

代名詞の裏側では、過去と未来、出会いと別れが交錯する。
唯一人を追いかけた時を、タカラモノと一緒に過去に仕舞ったから。
貴方を示す相手が、唯一の貴方でなくなる時が来たから。

あたしはもう、別の誰かに向かっている。
そんな薄情なあたしを、貴方は許してくれるかな。
posted by る・れくま at 01:57| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 足跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月16日

サヨナラの軌跡

物語の始まりと終わりはいつも、季節の境にあったから。
こんな急に冷えた月夜には、あの人とのサヨナラが頭をよぎる。
現状のシアワセに反した、愁傷気分を思い出してしまう。

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posted by る・れくま at 20:34| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 足跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月17日

墓参の決意

予てからの願いだった、貴方のお墓参りに行った日。
空はすべてを見通したかのように、碧く深く澄んでいたよ。

貴方の眠る地は、電車と飛行機と車を乗り継いで4時間。
あたしを導いてくれたのは、貴方のお父さん。
一見似てないような親子でも、其処彼処で見える仕草はそっくりだね。
隣で目をつぶれば、半分だけ、貴方が帰ってきたような錯覚に瞼が緩む。

本当は、貴方に会うのにとっても勇気が要ったよ。
冷たい石の箱に眠る姿を見て、平生でいられる自信がなかったの。
貴方の残渣に縋り付いて、泣き叫んでみたい衝動が沸く。
そんなこと、あたしの理性がさせる筈はないと分かっていたけど。

石の箱の右隅を見つめながら、思いつく順序で口を開けてみた。
報告のつもりが、段々と愚痴やら独白めいたものになっているけど気にしない。


あたしはげんきです。
あいかわらずつよいです。
でも、ちょっとよわくなりました。

あなたがいないまいにちも、たのしいことがあります。
つらいことは、もっとあるみたいです。
でも、みえないところはきづかないことにします。

あのね、いまさらだけどいわせてね。
あたしは、あなたがだいすきでした。シアワセでした。
いっしょうでいちどのこいです。いまのところ。
くいはないといえば、うそになっちゃうからいわないけど。

でも、やっぱりまだわからない。
どうなるかな、これから。いきていけるかな、いまから。
はじまりのよかんを、しんじてもいいのかな。

こんなあたしも、そうこうしてるうちに、いきますから。
そのころは、しわくちゃのおばあちゃんかもしれませんけど。
ちゃんと、あたしをみつけてね。やくそくだよ。



まだ泣ける。今なら泣ける。
貴方を想って泣くのは今日までにするから。
ハンカチを探さなくていいくらいの涙を、一滴だけを捧げさせて。
posted by る・れくま at 23:50| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 足跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月16日

アイニイキマス。

生への嫌悪を感じたのは、
貴方から離れていくような気がしたから。

薄らいでいく貴方の記憶。
変わっていくあたしの姿。
何もかも、あたしを裏切る変化。

でも、遅かれ早かれ、往き付く先は同じだってこと。
変化の兆しに、自ら飛び込んでみるのも。
波が押し寄せてくるまで、じっと待ってみるのも。

いずれにせよ、あたしは貴方に向かってる。



いま、会いに行きます。
これからを、愛に生きます。



BGM:『Me&My Mind』/山崎まさよし
posted by る・れくま at 22:39| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 足跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月09日

増えない言葉

受信メールが一杯になってしまったので、
ゆっくりと、ひとつずつ、言葉を捨てにかかる。
未来へのスペースを確保するためとはいえ、
過去の思い出を消し去るには、案外思い切りが要る。

どーでもいいことから優先的に、
ワリカシ大切にしてた友達からの誕生日メールなんかも、
ちょっと後ろめたいような気持ちもあるけど、思い切ってゴミ箱に突っ込む。
最後に残るのは、すべて貴方の言葉だけ、貴方の名前だけ。
ああ、こんなにたくさんお話してたんだね。
まったくくだらないやり取りが、楽しくて、シアワセで。
あたしの足跡の隣に、いつも貴方の足跡があったような気がする。

5月…6月…7月と。
次第にメールを手繰る指が震えてくる。
どんどん、あの日に近づいていく予感に景色が滲む。
最後にしては、あまりにも普通のやりとりを過ぎると、
貴方の言葉は、いつも其処で途切れてしまうの。
何度、読み返しても、これだけ。
これから、どうしても増えることはない、貴方の言葉。

あの日は、あたしの夏の断片にひっそりと埋もれて。
そして、あたしの毎日はその後もずっと続いていく。
posted by る・れくま at 19:29| ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 足跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月05日

最後の恋人

氷雨の休日、吉本ばななを読み耽る。
やるべきことも、やりたいこともほったらかして。
否、これが今日やるべきことなのだと言い聞かせて。

図書館で偶然手にとったのは自選選集。
CDで言えばベスト版のようなものなんだろうから、
とりあえずの吉本ばななを網羅できるという安直な決定。
その中にあったのが、『ハチ公の最後の恋人』。
たぶん、今日これを読んだのは、何かの意味があったんだろう。

なんでこんなにすばらしいことをみんな、毎日してるのに、
みんな、特別には幸せそうじゃないの?


ほんと、そうだよ。
冷めたコーヒーの味も、首をかしげる仕草に見とれるのも。何もかも。
彼と一緒に過ごす、ただあたりまえの日常を願っていたのにね。

あたしが、彼の、最後の恋人だったんだ。
彼が、あたしの、最後の恋人とは限らないけど。
空港での別れ。最後に触れたのは唇、ぬくもりと瞳の色の残像。
思い出せばせつないほどシアワセになる、きれいな記憶だけ残していった。
最後の恋人になるなら、これ以上ない消え方だろうね。大成功だ。

そんなことを思う。
だから、してやったりと歯を見せる彼を夢想すると、
ちょっぴりくやしいような、最後まで負けてたなぁって気持ちになる。



引用・参考文書:『ハチ公の最後の恋人』/吉本ばなな 

posted by る・れくま at 02:14| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 足跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月04日

紅茶を淹れよう

image/cirrocumulus-2004-10-04T00:54:21-1.jpg

貴方の月命日には、紅茶を淹れよう。
貴方から贈られたガラスの茶器に、琥珀色の滴を湛えよう。

ひとつは、貴方の写真に供えて。
もうひとつは、あたしが飲み干して。
涙の代わりに、笑顔を捧げよう。
過去の思い出を、未来の道標に変えよう。

どうにかこうにか、あたしは生きていくけど。
たった2ヶ月で、あたしはこんなに変わってしまったけど。
毎月やってくるその日には、貴方を想うよ。
posted by る・れくま at 00:54| ☔| Comment(5) | TrackBack(0) | 足跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月27日

あのあれ。

実家に入り浸る休日の夜。
突如携帯がけたたましいサウンドを奏でる。
何かと思ったら、ペリカンさんがあたしの家を探していた。
差出人の名前を聞いてぴんときた。
彼の、苗字だ。
そうか。。。たぶんあれのことだ。

ペリカンさんに、実家の住所を伝える。
これから自分のアパートに戻っても良かったけど、
住所が地図に無くて分からないらしい。
まぁ新築ピカピカだからなぁ。
そんな訳で、実家で到着をしばし待つことに。

到着と同時に、再度携帯が鳴る。
ペリカンさんがごっつい門の外で入れなくて困ってるらしい。
説明するより受け取りに行ったほうが早そうなので、
ちょっと出てくるよとサンダルをつっかけた。
「どうしたの?」と聞く母の顔を見ないまま、
たぶん彼の香典返しじゃないかなぁ?と、
ナニゴトもなく呟けるようになったあたしが此処に居る。

で、受け取った物はといえば、でっかい箱。
不思議に思いつつ開けてみれば、中身は暖かそうな毛布。
丁度よかった。これで冬も暖かく過ごせそう。
香典返しにありがとうと言うのはおかしい気がして、
なんと言ったらいいのか、とりあえず母に聞いてみる。

お返し受け取りました。
ご丁寧にどうも、でいいのか。ナルホド。
さすが伊達に生きてないなぁと感心してみる。



こーやって、ひとつずつ過ぎていく。
つらいことも、悲しいことも、ひとつの経験。
posted by る・れくま at 22:19| ☔| Comment(3) | TrackBack(0) | 足跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月18日

一区切り

今日で、四十九日。いよいよお別れ。
君の一部として残った小さな壷も、
遠い土地の下にひっそりと埋められるんだ。
その場に立ち会えないのは寂しいけど、
あたしは此処で、君を願い続けているから。

生きているものの後ろには、
ひっきりなしに扉の閉まる音が響く。
せつない軋む音を立てて、扉が重なる。
もう戻れない扉の先に、君がいる。
君の視線を背に受けて、その延長をあたしは歩く。

来月、お休み貰えたんだよ。
すぐ会いに行くから、待っててね。

posted by る・れくま at 23:29| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 足跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月16日

崖っぷちブルース

彼の聞いていた音楽を貪るのが、このところの日課。
遺品からラベルの無いMDを何気なく借りてみたら、
ある曲の、とある1節が耳に留まった。



あの娘はいつもあぶないよ。



おかしな歌詞。
人を形容するのに“あぶない”?
“可愛い”とか、そういう聞きマチガイかなぁ。
でも、何度聞き返しても確かに“あぶない”と言っている。
スピーカーに耳を近づけて、
ようやく聞き取ったフレーズはこんな感じだった。



それはいつどんな時でも起こりうる 崖っぷちブルース
大きな目に涙浮かべて あの娘はいつもあぶないよ。

ある朝 目が覚めて この世でひとりぼっちだとつぶやく
そうだ! 大好きな人に最後の言葉お別れをしよう。

真夜中 響き渡る電話のベル つまらせた声
大きな目に涙浮かべて あの娘はいつもあぶないよ。




一体誰の曲なのかと調べてみれば、
図らずとも、彼とあたしの思い出にリンクしていた。

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posted by る・れくま at 08:28| ☀| Comment(10) | TrackBack(0) | 足跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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