2007年10月01日

二時間前に

同じ部屋の空気で知った。
僕の鼻孔を通っていった。
心の臓がギュウと絞んだ。

全部言わなくても分かるって、
こういうことだ。

自問し続ける君を見ている。
僕の名を呟く君に呼応する。
何もできないけれど、
何もできないなりの僕でいよう。

それが、きっと僕の役目。
posted by る・れくま at 22:46| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月05日

23:59

今日も一日、生きました。
また明日も、その先も。
ずっと、ずっと。

そんな当たり前が、
今は奇跡のようにさえ思う。
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2007年10月06日

終着駅の食事

義母が危篤になった4日前。
建物の最上にある緩和ケア病棟は、
いちばん綺麗で、もの悲しい景色が見える。
エレベーターでその階数を選んだだけで、
他の患者さんの空気が変わる。そういう場所だ。

昏睡に限りなく近い義母の元には、
定時にきちんと運ばれて、
手をつけることがなく冷めた食事。
いつしかそれを食べる係になった旦那が、
今夜は初めてその役目を譲ってくれた。

主食は7分粥になっている。
しかし、他は義母が食べていたであろう普段の食事。
もう水すら容易に口に出来ない義母が、
もし、食べてみようとするならこの形態では無理。
流動やキザミになっていないそれの意味が、
栄養補給でない別のものにあるからだろうか。
いつものカタチで、
食べたくなる食事があること。
いまの義母にとっては、
それが嬉しいのではないかという推測。

ふとそんなことを考える。
食形態を気にするなんて職業病だな。
posted by る・れくま at 01:09| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | なすたま生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

一生懸命

あなたの吸った一口の空気が、
肺に染み込むのが分かります。
命を燃やしているのが分かります。

深く長く丁寧に呼吸する。
出来うる限りをがんばっている。
まさに一生懸命、あなたの生きざま。
posted by る・れくま at 01:20| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あきらめない。

あなたが諦めない限り、
僕らも一緒にがんばります。
でも、あなたがもういいと、
決めたときには、しがみつかない。

いつも皆を想うあなたは、
きっと無理をしてしまうから。
posted by る・れくま at 01:26| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フツウにする

「緊張せず、普通にしていてください」
余命宣告をした医師がそうアドバイスした、らしい。
フツウって難しいよ。
自分のフツウってなんだろうか。
そんなことを自問自答しながらも、
まずは笑顔をたやさない、を心がける。
別に白衣の天使的営業スマイル、じゃなくてだ。

みんな、笑っていて欲しいじゃないの。
あたしならそう思う。
なんて、自分のモノサシでしかないけれど、
少なくとも、自分の知る義母はそういう方だ。
人を喜ばせるのが得意な、
笑顔が何よりも素敵なひとだから。

いまは看護師としてではなく、
義母の家族の一員として、
ただ一人の人間として、ここにいる。
そういうフツウを、心がける。
posted by る・れくま at 01:34| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | なすたま生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

悲しい空

071004_0726~01.jpg

なんでだろう。
すごく綺麗な空なのに、
こんなにも悲しいものかと。

でも、いまは涙が出ない。
泣かないと決めた訳でもない。

また今日の一日が始まる。
posted by る・れくま at 06:58| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

一喜一憂

熱が上がって、つらそうですね。
でも血圧はこれこれだから、
お小水も出ているし、いいですねって。

数字は見なくていい。
ここにいる、あの人を見ていて。
主観だろうが構わないから、
そんな数値に一喜一憂しないで。

インアウトバランスがどうのこうの。
不足を捻出しているのは、
一体何処からになるんだろうか。
その数値が表している意味が、
自動的に頭に流れ込んできてしまう。

つらい。
posted by る・れくま at 07:55| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | なすたま生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ハハだから。

生後8ヶ月の息子を抱えながら、
病院と家を車で行ったり来たりのこの4日。
うち2日は息子も一緒に病院に泊まり込み、
狭い簡易ベッドから落ちないように添い寝。
1日は何とか実家に預けたものの、
やはりミルクは飲まず仕舞い。
牛乳をスプーンからちびちび飲んで耐えた。

病院の中にいればいたで、
めずらしそうな大人に構われるものの、
いつも愛想良くスマイルで応対。
ひどくぐずったりわめいたりもせず、
始終にこにこと機嫌よくしていた。
意識が混沌としている床上の祖母も、
孫の声には一瞬ハッと開眼する。
誕生をいちばん喜んだ祖母なだけに、
近くにいさせてやりたいなどと思う大人の思惑。

しかし、ここはやはり病院。
どんな病気を拾ってくるか分からない。
抵抗力が弱い子どもはなるべく近づけたくないし、
不機嫌に泣くと周囲にご迷惑、というのもある。
連日続いている車の移動や、
満足に這って遊べる場所がないストレス。
何より大人達の重苦しい雰囲気で、
本人が何も分からず、つらくない訳がない。
こんな理由で、今夜も息子連れで過ごすことを諦めた。

ここで先に帰ったら、
一生後悔するかもしれない。
でも、それが必要だと解ってる。
あたしは、ハハなんだから。
あの子にこれ以上無理はさせられない。
きっと、お義母さんもそう思う。
そうだと信じている。
別々に過ごすこの一晩が、
たとえ今生の別れになったとしても。
posted by る・れくま at 23:49| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | たまちゃん(仮) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月07日

ありがとうね。

みんな笑うあなたを見て、
慰められたって言うんだよ。
かわいいね、いい子だねって言うんだよ。

ありがとう。
ありがとう。
まだちいさいのに、
よくがんばってくれたよね。
屈託のないその笑顔。
本当に、あなたは天使のよう。
posted by る・れくま at 00:00| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | たまちゃん(仮) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大人のコドモ。

大人のオトナは諦めが早い。
何かの準備をこそこそしている。
大人のコドモな僕らは、
大人しく諦めてなんかやらない。

現実逃避?そんなことない。
今があるのだって奇跡的なこと。まだじゃないか。
そんな話はやめてよ。
ふざけるなよ。
殴ってやろうかこの。

軽率な一言にムカッときたのは、
ああそうか君も一緒だったんだ。
posted by る・れくま at 00:14| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月08日

だからの立場

あのひとにとって、
夫だから、母だから。
きょうだいだから。
息子だから、その嫁だから。

だから、なんだ。
立場に振り回されずに、
お互いが出来る限りで動く。
無理を通してもやらなきゃと思う。
その根っこは何処にあるか。

まいってしまう前に、
立場と折り合いつけておこう。
フルメンバーじゃなくてもいいんだ。

大事なのは、
それぞれをひとりにしないこと。
posted by る・れくま at 00:06| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

電車内会話

一人電車に揺られていると、
色々なひとの会話が耳に入る。
別に聞きたくないのに、
耳栓もないので避けようもない。

向かいに立つオバサマの、
家庭事情に詳しくなったから何だってんだ。
オタクか腐女子かなんかの、
押し付けがましい批評はどうでもいい。
携帯の写真を見せ合う子ども。
「死んでも見せない」って隠すほどか。
死んだら見れないじゃん。なあ。

世間は無関心だ。
だから、やっていけるんだ。
posted by る・れくま at 10:14| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

明日のあした

明日は、どうしようか。
明日には、何を持ってこようか。
今頃は、本当だったら、
考えられるはずもなかったのに。
いつものように、
明日について考えを巡らせる。

次にはどうなるか分からない。
暗闇の中で手探りでも、
あれから6日間もがんばっている。
とりあえず、僕らも僕らを生きている。

このままうまくいって、
“そのとき”という不安が、
忘れてしまうほど遠のいたら。
そしたら。
いつでも会いに行ける。
いつでも待っていてくれる。
平穏な日々に戻れるような気がするんだ。

希望を捨てるのは簡単だ。
間違って捨ててもまた拾う。
そのときが来たら、
そのときまた考えればいいんだ。

お義母さん、また明日ね。
posted by る・れくま at 18:49| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月09日

やわらかな着陸

燃えるように熱い手が、
ある時、冷たくなってしまうこと。
深く息を吐いたその次が、
ある時、続かなくなってしまうこと。
頻脈ぎみに脈打つ心臓が、
ある時、その動きを止めてしまうこと。

何度も、何度も、覚悟した。
覚悟して仕切れるものでもないけれど、
彼女も彼も分かっている。
僕はそれを知っている。

燃料を使い果たした飛行機が、
やわらかな着陸をするために、
少しずつ高度を下げる、そんな感じだ。
posted by る・れくま at 08:07| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

瞼の下に

人の死を目の前にしたとき、
僕らはただ畏れ、惑い、高揚し、
終には平伏することしか出来なくて。

目覚めて醒める夢だったらいい。
奇跡が起こって全て元通りになる。
けれど、それを願ってから、
夢が夢であることを知り始めている。

だから必死で、
笑っているあなたを、
涙で流れ落ちそうな記憶を。
瞼の下に閉じ込めた。
瞼の下に閉じ込めた。

いちばん素敵だったあなたを、
僕は忘れないでしょう。
posted by る・れくま at 18:51| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月11日

そうかもね。

あれもできなかった、
これも足りなかったって、
後悔ばかりをする隣人の嘆息。

そうだと同意するのも追い打ちで、
そんなことない、というのも嘘っぽい。
肯定も否定もしないでおく。
だって当人はそんなこと言ってない。
全部周りが好き勝手に解釈してるだけ。

想像と可能性による虚構。
そうかもね、ってことで。
posted by る・れくま at 22:21| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月13日

白の山

目の前に横たわる白い山。
未だ熱気を帯びるその周りに、
箸を持った人々が並ぶ。

人の最期とはなんと呆気ないものか。
焼かれてしまった。何もかも。
この世であなたと呼ばれるものから、
あなたは空に解き放たれた。

お疲れさまでした。
あなたに、みんなに、自分に。
いま全てが終わったと、
拾い上げる白の重さがそう言った。
posted by る・れくま at 02:29| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月14日

ひとつきり。

組んだ指と指の間が、
どこから二人に別れているのか。
微かに伝わる拍動も、
どちらのものとも分からない。

あなたとあたし。
大きな拳、ひとつきり。

そうやって眠りに落ちる。
あと何年。あと何回。
posted by る・れくま at 22:33| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋風 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月17日

黒猫のジンさん

唐突ながら。
いつか黒猫を飼いたい。
そして、ジンクスと名付ける。
毎日黒猫が前を横切っても、
特別悪いことなんか早々ないと、
楽観した余生を送ってやる。

靴下を履いて寝ると、
親の死に目に会えない、とか。
夜に口笛吹くと蛇が出る、とか。
言われると気持ち悪い迷信も、
守ったからどうだという気もする。
だって足先寒いんだ。
これでもしや迷信が当たっても、
ぬくぬくした靴下は恨むまい。

そんな、とりとめもない話。
posted by る・れくま at 23:05| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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