2005年05月01日

虫の報せ

胸が苦しい、と気づいたのはいつだったのか。
準夜勤の巡視、廊下を照らすライトが弱くなって、
あぁそろそろ電池切れかなと思ったその時。

・・・何か、変だ。

喉の奥に何か引っ掛かっているような異物感。
2、3回と軽く咳き込んでも、一向に取れる気配がない。
いったい何だコレはと思いつつ、最終0時の巡視を終える。

理由は分からないが、嫌な感じ、としか言えない。
具合でも悪いのか、はたまたこれは何かの報せだというのか。
これは考えすぎだと自嘲して、胸の異物を頭の片隅に追いやった。
ロッカーから何となしに取り出した携帯に、彼の庭に、
信じられない一言が載せられているのを見つけるまでは―。

きっと泣きたかったのは、あたしの方じゃないのに、
どうして頬に流れるものを止められないのか、分からない。
電話を構える自分の影が、肩を丸めている。
月が半身切り取られたように、欠けている。
posted by る・れくま at 03:10| ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月02日

水分補給

コップの中の水は、
もうこれしかないのか。
まだこれだけあるのか。

君と一緒にいた時間は、
あっという間の半年だったのか。
まだ半年しか経っていないのか。

見方によっては、
多くもあり少なくもある。
でも、飲み干した水の量よりずっと、
僕のココロは、君に潤されているに違いない。
posted by る・れくま at 09:05| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月03日

素敵なひと

素敵なひとということは、
外見上の美しさもさることながら、
あたしは生き方への姿勢に憧れている。

前を向き、背筋をぴんと伸ばしている人。
自分の持てる可能性を知り、力を生かせる人。
往事を回顧し、自惚れではない信念を持ち続ける人。
そして、周囲に愛を傾けられる人。

どれもがあたしに足りなくて、
スベテはあたしの欲しいもの。
まだまだ全然追いつけないけれど、
10年後にはきっと、その肩に並びたい。

ひとりと、もうひとり。
素敵なひとを見つけました。
posted by る・れくま at 23:44| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月04日

コレクター発作

image/cirrocumulus-2005-05-04T22:48:31-1.jpg

海産物のガシャポンに初めて手を染めたのは、2ヶ月前。
あれから増えに増えた9種類13体が、ついに棚の一角を占拠してしまった。
種類と数が合わないのは、その幾つかが重複した結果による。

某氏と協力してもあまりにもマサバが出ないので、
先日、某所の専門店でついにお目当てを“買って”しまった。
賭博師なら何が何でも自分で当てるのだろうけれど、まぁいいや。
ようやく巡り会ったマサバなのに、顔が不細工なのもご愛嬌。
これでもうガシャポンの機械を見つけては、
ぶるぶると財布を取り出す発作に襲われずに済むかなぁと。

てか、重複がウマヅラばっかり4体とはこれ如何に。
しかも全部、あたしが出したんじゃないですからね。えぇ。
posted by る・れくま at 22:48| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月06日

毒のある専門用語

仕事柄、どうしても医療用語を使う機会が多い。
でも、あたしはあまりこの専門用語というのが好きではない。
只でさえ一般人に分かりにくい内容なのに、
専門用語が更に分かり難くしているのは明らかで。
なのに、専門家はそれを使えることがスティタスのようで、
身内だけに分かる内容に、おかしな優越感を持っている気がする。

その中でも特に、変な俗語や略語があたしの気に障る。
独語や英語を略したもの、折衷したものなど形態は様々。
例えば、タキる=tachycardia⇒頻脈、といった感じで使う。
同類で、デクビる(床ずれになる)、ネクる(壊死する)、
ステる(Sterben、死亡)など、どれもあまりいい響きではない。
他にも精神疾患を持つ人をプシコなどと言ったするけど、
どれも大っぴらに言うにはどうよという気遣いか、単なる差別か。
医療従事者が、一般人より差別的視点が濃いという事実にも頷ける。
会話の中でさらりと“ステっちゃった”などと言うと、
人の死が軽んじられている気がして、言った人の性格まで疑いたくなる。

そんなあたしもその現場に身を置いているから、
普段気づかずに使っていることもきっとあるのだろう。
専門用語がかっこいいなぁなんて感じた頃もあったけど、
今はなるべく、この毒に染まらず生きていきたい。
posted by る・れくま at 12:25| ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | なすたま生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月07日

脱・新人気分

なすたまを自称するあたしでさえ、
気づけばもう2年目も1ヶ月を過ぎる頃になる。
一通りの病棟業務をこなせるようになり、
プリさんのご指導も一段落する時期だったり。
目下の指導は、4月に入った新人さんの教育に充てられる。

でも、新人さんと言ってもあたしより年配の人ばかり。
結局のところ、年齢的にいちばん下っ端の事実は変わらず。
「良かったねぇ。いちばん若いよ」って喜ぶべきかなんなのか。
そんな訳で、あまり新人気分から抜け切れていないあたし。
貴重な新人時代の最後に、見事に骨折ったりしていた所為もある。

まぁあからさまに先輩面する奴は自分も嫌いなので、
新人さんには、雑談ついでに何か困っていないか様子を聞く。
親睦会での結束のお陰か、新人さんも気軽に色々聞いてくれる。
あたしも「これは自分で勉強してね」などとお持ち帰りにせず、
なるべくその場で消化できるよう、一緒に調べるように努めている。
前述のお持ち帰りばかりさせる先輩っていうのは、
その人の為と言いつつ、実はただ本人が面倒なだけだったりもする。
確かに、スベテ答えを教えるのは為にならないとは思うけれど。
新人さんの発する“分からない”ことの大半は、
調べる術を知らない為ということに、そろそろ気づいて欲しいのになぁ。

実はこんなことを、去年のあたしは腹で思っていた。
で、今年もやっぱり同じように思いつつ、新人さんを見ている。
自分で苦労しなさいよ、なんて意地悪を言うつもりはない。
出来るならば、あたしのやらかした失態や余計な苦労はせずに、
途中で投げ出さず、ちゃんと1年目を乗り切って欲しいなぁと願う。
posted by る・れくま at 02:33| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | なすたま生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月08日

母と味噌

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幼少の頃、母の日に似顔絵を描いたことがある。
確か味噌のメーカーが主催していたイベントで、
家族の誰かがわざわざ画用紙を貰ってきたのだった。

母と味噌にノスタルジィをかきたてられる歳でもなかったが、
落書きは好きだったので喜んで描いた記憶がある。
四角い容器を左手に、こんもり盛られた一匙の味噌を右手に。
いかにも、これからお味噌汁作るわよといった母の姿。
別に味噌メーカーに媚を売るつもりも無いだろうに、
あたしの味噌アピールが良かったのかなんなのか。
あの似顔絵は、何かの賞に入選したのだった。何故か。

そもそも母と味噌絵に、コンテストがあるというのも寝耳に水の話。
母の日に乗じて、味噌を売り込もうとするメーカーの作戦か。
そんなオトナの策略に乗せられたとも知らず、
純粋に喜んでいた当時の自分がちょっと憐れ。

母は、たぶん、喜んでいたと思う。
出した絵が戻ってこないことを聞いて、
残念そうに眉を下げていたことを、何と無く覚えている。
posted by る・れくま at 00:29| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月09日

未来の前提

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君は君の生活に帰る。
あたしもあたしの家に帰る。

いつものアタリマエに戻る。
ただそれだけのことが、
身を切り裂くようにつらいから。

きっと、君とあたしは、
一緒にいなくちゃ駄目なんです。
posted by る・れくま at 20:30| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋風 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月10日

アイスに偽善

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世間的にはあまり知られていないけど、
昨日5月9日は、アイスクリームの日、らしい。
この日にちなんで、たまたま出先にあったサーティワンでは、
珍しく景気のいいキャンペーンをやっていた。
内容は、なんとユニセフに10円以上募金するだけで、
シングルコーンをおひとつプレゼント、という大盤振る舞い。
儲けは勿論、ゼロ以下になるのは火を見るより明らかで。
これは列に群がる一般庶民の募金というより、
サーティワンの身を削る尽力と言った方がいい気がする。

アイスクリームを讃える日によって、
アイスクリーム屋が潰れたらどうするのかなぁ、とか。
皮肉にもならない心配は、とりあえず頭の片隅に置いといて。
で、あたしと言えば、しっかりちゃっかり銅コインで食してきた。
しかも、そのコインさえ某氏の財布から出たものだったり。

そんな偽善者のワンチョイスは、
迷いに迷っての、チョコチップクッキーファン。
やたらめったら種類が多いなぁと目移りしていたら、
社名が表す数字と同じ31種類もあるんですよねぇ。
てか、じゃなきゃワザワザ31なんて言わないかそうだよなぁ。

うわぁ。何気に初めて気が付いたよオカアサン。。。
posted by る・れくま at 23:09| ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | ネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月11日

目の裏に走馬燈

けたたましい音を立て、急停車した電車。
辺りに警笛が鳴り響いて、騒然とする車内。

まるで安全宣言をするかのように、
落ち着き払った車掌の声が詠う車内放送。
ざわついた空気が雲散霧消するのを見計らい、
あたしを乗せた電車は、またゆっくりと加速を始める。

その間、わずか2〜3分の出来事のはずなのに、
あたしにはまるで何年分かの記憶を凝縮させたような気がした。
所謂、死の目前に見えるという走馬燈のよう。
大惨事になったかの脱線事故の映像が、
最後のトドメかと言うように目の裏に過ぎり、
あぁあたしは此処で終わってしまうのかと本気で思った。

諦め良く死を迎えるかと思った自分が、
いつでも死んでもいいなんて言ってたあたしが、
あの時、嫌だ嫌だ嫌だと噛み合わさる歯間で唱えてた。
たとえ見苦しくても、往生際が悪いと言われても、
あたしはまだ死ねないよと、あの人の顔を思い浮かべた。

そうして、何事もなかったかのように時間が動き始めても、
いまこうして、何かが変わったあたしがいる。
posted by る・れくま at 23:56| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月12日

おじさんと娘

世間から1週間ずれた連休も今日まで。
残り少ない余暇を楽しむべくブラウン管に向かい、
あたしの好きな『My Fair Lady』を見ることにする。

話の内容は有名なので、詳しく言うまでもなし。
下町風味全開の花売りイモ娘が、
偏屈な教授の研究材料として拾われーの、
言語矯正と礼儀作法をたたき込まれーので、
見事な淑女になるというシンデレラストーリー。

一般向けあらすじは兎も角として、
あたしはおじさんと娘、という組み合わせが好き。
本来的には父親と娘に近い年齢差でありながら、
娘はおじさんに、ある種の憧れを抱いていたりもする。
例えるなら、『レオン』なんかはその典型でもあるかと。

一方、おじさんは手のかかる猫を飼っているような気分。
けれども、いざ娘が自分の手を離れるときになると、
狼狽し、離したくないと駄々をこねつつ、素直にならない。
劇中では、前述のようなおじさん(ヒギンズ教授)に加え、
紳士なおじさん(ピカリング大佐)もいて、一粒で二度おいしい。
この二人が娘の華麗なる変身を目の当たりにして、
まるで娘を嫁に出すようにはしゃいでいるのが、いじらしい。
我がココロの師、オードリーの可愛らしさも外せない。

おまけ。
ヒギンズ教授はいつ見ても、外国版みのもんた、だ。
あの顔、声、話し方、しかも自分を紳士だと思い込んでる感とか。
でも、決してレックスおじさんの所為じゃない。
胃にもたれそうな人生相談ばかりの、みのもんたの所為だから。
posted by る・れくま at 22:48| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月13日

戯れに古米

1年前の献血記念品、新潟産コシヒカリ750g。
パッケージの精米年月日は、ちょうど1年前。
収穫された年度にするなら、また更に1年前。
単純計算にすれば、米が米となってから、
おおよそ2年が経過しているということになる。
それが、我が家の米びつの裏に潜んでいるのを見つけ、
たまには古い米から消費してみようかと思い立つ。

見た目には、何の変哲もない白米で。
実は流行りの無洗米かと思えば、やっぱり普通で。
白濁した水が澄むまで磨いで、いつものように炊いた。
けれど、炊きあがりに杓文字をざくりと入れて、はっとする。

何かが足りない。

ちゃんと炊けていて、水量を間違った訳でもなし。
そうして、取り分けた最後に残った一口大の米を、
ぱくりとつまみ食いして、ようやく分かった。
あの、米の香りがしない。
炊飯器の蒸気や、蓋を開けた瞬間に広がる、
ふぅわとした米特有のあれが、全くないのだった。

普段の米は、母屋が遠縁の農家から仕入れていて、
残りが少なくなれば、精米器で精米して使っている。
で、あたしはその一部を分けてもらっている。
よく考えなくても、その味を基準に生きてきて、
ビニールの古米をおいしいと感じないのも当たり前か。

食べ物なんて栄養補給が出来れば良いじゃんって、
味は二の次だって、そんなこと言ってた頃が恥ずかしい。
本当においしいものに対しては、舌は正直だなぁ。
posted by る・れくま at 23:42| ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月15日

いつもの悪あがき

なるべく長く君を見ていたくて、
一匙残ったリゾットを持て余してる。

まだサヨナラが聞きたくなくて、
また一杯、コーヒーをお代わりする。

そんなささやかな悪あがきも、
真面目な時間の前では、まったくの無力。

分かっちゃいながら、今日もまた。
君をこの身に吸収しようと、息をする。

posted by る・れくま at 23:58| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋風 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月16日

中身は何だ?

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清見オレンジとポンカンの交配種。
できた新種の名前といえば何故か、デコポン。
あたしならキヨポンにするのになぁなんて、
K本県果実連に睨まれそうでなかなか言えない。

蜜柑らしからぬデコが、その由来なのは明らか。
でも、とかく気になるのは、そのデコの中身のこと。
果実の一部があったり、種が入っていたりするのかなぁ。
もしや、ラクダのコブみたく脂肪が詰まっているとか。
デコの正体を想像しては、握る包丁にも力が入る。

ざく。

興味津々と切った切断面は、別に果実でも種でも水でもなく。
実は単なる皮のカタマリでしたという、ドリィムのない現実。
いつまでも切らないまま、知らなきゃそれもよかったかと思いつつ、
甘いはずのデコポンを、顰め面しながら口に頬張る。
posted by る・れくま at 23:34| ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月17日

綺麗事の病院

近々、病院規模で大々的な監査が入る。
そんな訳で、この頃は連日準備に追われている。
上を下への大騒ぎに、病棟内もなんだかピリピリしてる。

ま、大きな声じゃ言えないけれど、
監査が入る日の病院と言えば、まるで住宅展示場。
普段使う物でさえ、見苦しければ物置に押し込む始末だったり。
住宅展示場の家がキレイだなぁと思うのは、
人が住んでいなくて、物がぜんぜん無いという前提のもと。
それを、実際に一刻一秒動き続ける病院に対して、
これを言ったらお仕舞いだけど、綺麗事だけで見るのは無理だろ。

使えない病院、見るだけの病院、非日常の病院。
見た目だけ、本当は動きませんとか、看板でも立てておけ。
posted by る・れくま at 20:13| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | なすたま生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月18日

懲りない性格

image/cirrocumulus-2005-05-18T18:55:53-1.jpg

先日、都内某所にてスポーツブランドのバーゲンが開かれた。
実家に招待が来るので、あたしもこの機会にウェアを新調することに。
ウェアというのは、見た通りのボードウェアのこと。
新年早々足を折った癖に、もう次シーズンの準備を考えているのだから、
本当に懲りない性格だなぁと思いつつもやめられない。

最終日の残り40分ギリギリに到着した割には、
まだちゃんと選べる位に種類は豊富で、しかもびっくりする程に安い。
その上、最後だからともう一声安く値札を貼り換えてくれた。
おかげで、普段なら上着しか買えない程度の出費で上下が手に入ったり。
選んだのは、一目で気に入った赤の上着と、デニム調のパンツ。
従来より脱ぎ着しやすく、そして何より軽くてあたたかいのが決め手。

バーゲンというものにあまり期待していなかったけれど、
高い出費は、こうして賢く買えるとオトク感も倍増だなぁ。にやり。
posted by る・れくま at 18:55| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月19日

僕はもう、

たとえば僕が此処から居なくなったとして、
景色の何処にも僕が居ないことには平気なのに、
吐きそうになって泣く君を想像したら、涙が出た。

最後はキレイに消えたいなんてカッコつけて、
冷蔵庫の中身を片付け始めて、気づいたら真夜中。
悴むほどに冷えた指先を包む君の暖かさに、涙が出た。

来月のカレンダーの予定を書き込んでみては、
本当にその日まで僕が居る保障もないというのに、
その日を心待ちに眺める習慣に気がついて、涙が出た。

僕のココロは僕だけのものだったけど、
僕はもう、僕だけのものじゃなかったんだ。
どうして君がそんなに悲しんでいるのか、
ずっと僕には分からなかったけど、今なら分かる気がする。

僕の涙が、君の涙にならないように。
僕はもう、君を泣かせたりはしないと誓うよ。


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posted by る・れくま at 01:30| ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月20日

擦り傷ごときで。

先日、ひょんなことで親指の外側に擦り傷を作ったあたし。
深さが皮下まで到達して、ちょいと毛細血管を擦ったらしい。
見た目にも痛々しい上に、範囲が広めでなかなか出血が止まらない。
絆創膏を貼っても、ガーゼ部分が見る見るうちに赤く染まる。

K先生に雑談ついでに傷を見せびらかすと、
「痛いだろこれはなー」と、キシロカインゼリーをぬりぬり。
取りあえず痛みは引くという予言の通り、
数秒後にはまったく痛みが気にならなくなった。
単なる透明なジェルなのに、ちゃんと局麻が効いている。
先生の話では、コドモにもこれを使ってあげるらしい。
すごいよ見直したよキシロカイン。
一家にひとつ欲しいキシロカイン。

その上、スワブスティック(イソジン付きの綿棒)で消毒し、
わざわざパーミエイド(フィルム)で保護までする念の入れよう。
単なる擦り傷にこんなに丁寧にして貰うと、なにやら申し訳ない。
もったいないですと恐縮しきるあたしに、
治療を終えたK先生が手を差し出しての一言。

「はい、3000円ねー」

がぃーん…Σ( ̄□ ̄;)
posted by る・れくま at 23:51| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | なすたま生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月21日

午睡のひととき

膝にかかる頭の重みを、
静かに深くなる君の寝息を、
切りたての髪が指を滑る感触を。

覚えておこう。
覚えておこう。
君が遠くに離れていても、
一人でも、泣かないように。
posted by る・れくま at 14:36| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋風 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月23日

人混みに孤独

たまに、あたしは一人で都会を歩く。
特別な目的もなく、ただぶらぶらと歩き回る。
何と無く一人になりたい時に限って、
ワザワザ人混みをかきわけるように進む。

別段、何をするでもなく。
すれ違う人々の右耳を目で追ったり、
林立するビル看板をナナメ読みしたり、
気の向くまま、思いつくままに視線を走らせる。

誰も居ないところに一人で居るより、
誰も知らない人混みの方が、不思議と孤独を感じるもので。
そういう時、路面店の硝子に張り付く鏡像を見遣ると、
何処にでもありふれた、他人の横顔をしていたりする。

一時の開放が止め処ない空虚に転じ、
いよいよ暮れに向かう寂しさが押し寄せたなら、
誰かに呼んで欲しくて、いつもの家路に向かうんだ。
名を呼ぶ人の大切さを噛み締めて、見慣れた景色を歩くんだ。
posted by る・れくま at 13:18| ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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