2005年02月01日

父娘の会話

今日、2月1日という日は、
父・コトブキ(仮)さんの誕生日だったりする。
この歳で親孝行のひとつはおろか、
心配と迷惑ばかりを持ってくる娘、る・れくま。

床に臥せる中でも、せめてお祝いの気持ちは伝えねば、と。
思い立って手に取る携帯が真夜中を照らし、
気持ちを乗せたメールは朝焼けの中を飛んで行った。

数時間後、職場に着いた頃であろう父からの返信がこれ。
本人にはナイショで全文掲載。


>早速のメールありがとう。

>本人は、50歳から折り返しで
>1歳づつ若く数えることにして
>います。

>したがって、常に40歳台の気
>持ちでいたいと思います。

>なお、プレゼントは、黒革ベル
>トが所望です。宜しく。



>追伸

>あと一息で、退院ですね。

>1日1日を大切に。


そして、離れた所に、ぽつんと“父”の文字。

言葉の選び方。下手な改行。
それでこそ、やっぱりあたしの父だよなぁと笑ったり、
追伸を見返しては、鼻の奥がつんとしてくる。



いつまでも、元気でいてください。
posted by る・れくま at 13:46| ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | ネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月02日

退院と復職と

K先生より退院許可が下りたのは、つい昨日のこと。
まぁ正しくは、「いつ帰りたい?」と雑談ついでに聞かれて、
あっさり許可となった訳ですが。
当初の予定通りに、受傷後4週目となる2月7日に決定。

しかし。。。
オメデトウと言う先輩の声に混じって、
なんだか微妙な言葉がステーションを飛び交っている。
話題の本人であるあたしは一言も喋らずに、である。

「復帰してもすぐには動けないよねぇ」
「事務的なこととか?制限業務になるなー…」
「なら、リーダーやらせるっきゃないでしょ」
「じゃあ入院中にリーダーのオリエンテーションしとこうね」

をいをいをい…!!( ̄□ ̄;)
何を勝手に話進めてるんですか先輩。
ずっと言いたかったんですが、
治療のため入院してるんですよ先輩。

いきなり日勤リーダーだとぉ?
夜勤リーダーようやく2回やっただけのあたしに、
受け持ちさんやっと一人送り出しただけのあたしに、
それはどう考えても無茶苦茶な話でしょ!(`□´#)

とまぁ。上記のようなココロの叫びは誰に届くでなし。
本人の意向はどこにも組み込まれないうちに、
ちゃっかり復職後の予定まで決定。
今日はそんな訳で、一日中先輩についてステーションに入り浸っていた。

しかも、暇だろうからとかいって、
師長がとんでもない仕事を持ってきたり。
病院の情報雑誌に載せる、キャッチフレーズと感想文。
顔写真と一緒に病院のPRを掲げた、
就職先を探そうという時に見たりする、あのあれ。
「病院の顔に選ばれたのよ。あっはは」
師長の高笑いに、無理矢理なリクツ。
もう何が何だか分からない。

手元に残された用紙を見ては、
期日が金曜日ということだけが、現実味をおびている。



あぁ…全てに気が重い。。。

posted by る・れくま at 23:26| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | なすたま生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月03日

唐笠オバケ、修行中。

image/cirrocumulus-2005-02-03T05:27:04-1.jpg

待ちに待った松葉杖開始から、今日でようやく4日目。
初めはヨロヨロしてた松葉杖の使い方も、
回数重ねる毎に、少しずつコツが掴めてきた。
といっても、まだまだ安心はできない。

「骨はせいぜい3/8くらいしかくっついてないと思ってね」
理学療法士(PT)のS先生が、
暴走ぎみのあたしを見かねて、先手で釘を差してきた。
つまり、転んだら一発でこれまでの苦労が水泡と帰す訳で。
たった数メートルの廊下、一歩一歩が否応なく慎重になる。

右は全く荷重がかけられない状態で退院するので、
実質的には一本足で生活することになるあたし。
唐笠オバケみたいにひょいひょいっとはいかないことが、
ここ数日でようやく危機感として沸き上がってきた。

今日はこれから、外出ついでに懐かしの我が家に向かう。
きっと、うれしくない問題が山ほど積もるに違いない。

あんなに待ち遠しい家のはずなのに、
今のあたしには大きな壁に見える気がする。
posted by る・れくま at 05:27| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | なすたま生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月04日

仮面と呼吸

このブラインドを開けたら、
あたしはあたしでなくなる。

わずかに与えられた空間も、
風の一吹きで容易に揺らぐ。

足音、視線、話題のあたし。
一挙一動が注釈と激励の嵐。

いつでもON、常にオモテ。
夢現を愉しむ顔さえ外仕様。

薄暗い朝の隙間に、深呼吸。
仮面の下で窒息せぬように。
posted by る・れくま at 00:12| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月05日

なすたま謎言B

image/cirrocumulus-2005-02-06T06:47:28-1.jpg

床に入れば、病気を作る。



《注釈》
病院の無機質なベッドに横になっていると、
足の他は元気なのに、何かと気になって仕方ない。
くしゃみのひとつが風邪になり、
ただの筋肉痛を骨の異常かと勘繰る。
要は気の持ちようだ、と。
病気になりそう。いろんな意味で。
posted by る・れくま at 23:47| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | なすたま生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月06日

ねがい

どんなに美しい花を飾っても。
100の愛の言葉を並べても。

あなたがここに在ることに、
優るシアワセは見つからないのです。

もっと、近くに。
ずっと、一緒に。

ただ、あなたの側にいたいのです。

posted by る・れくま at 08:01| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋風 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

骨折りの功名。

君をゆっくりと想う時間。
あたしのこれからを考える余暇。
君の置かれている“いま”を、
あたしの“いま”として受け取れる境遇。

この時ばかりは、
折れた骨にカンシャしてしまうよ。
posted by る・れくま at 21:39| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋風 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月07日

なすたま入院生活(退院日)

年明け早々に骨折して1ヶ月、日数にして28日間。
長きに渡るなすたま入院生活も、ついに今日で終焉を迎える。

いつもの朝のようでいて、
いつもの毎日のようでいて、
あたしはいなくなるための支度をする。

目覚めてはベッドのシーツをはがし、
残っているわずかな私物を袋に詰める。
身支度も軽いTシャツではなく、
タートルネックに防寒着を着込む。
通い慣れた席で食事を済ませたら、
ネームシールをべりりとはがす。

最初から最後まで、
ちゃんと自分を看護したいから。
検温したらカルテに記入して、
退院準備に他の記録もはさみ込む。

最後にもう一度見て回り、
患者であるあたしは、後を濁さずきれいに消える。
当たり前のように、何事も無いように、
あたしのいない病棟が動き出す。

あたしがいなくなると、
カルテの整理をする人手が足りないとか、
点滴ボトルに名前を書く手伝いがいないとか、
タオルをたたんで、おしぼりを作る暇がないとか、
ちょっとは困ってくれるかもしれない。
なんて、おかしな自惚れも少し夢見て。

でも、皆はあっという間にそのことにも慣れて。。。
そうなる頃は、きっと。
あたしもあたしの生活に慣れているんだろうなぁ。

この目が涙に緩んだら。
この肺が欠伸に膨らんだら。
天井の蛍光灯を一睨みして、
あたしは今日を動き始めよう。



お世話になりました。

posted by る・れくま at 06:02| ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | なすたま生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月08日

世辞に花束

世の中オトナが集まれば、
会話のつなぎに世辞が飛ぶ。

“お若いですね”
“ステキですね”
“可愛いですね”

わずかな誉れを見つけては、
ふくらし粉加えて焼き上げる。

世辞と分かっているにせよ、
神輿に乗って笑うもまた行儀。

さらなるオトナは世辞に花束。
送り主が逆に喜ぶ言葉を添える。

でも、あたしはまだまだ足りない。
手持ちのカードは、否定・謙遜・照れ笑い。

単なる社交辞令も、
ココロよりの賞賛にも。
気の利く一輪の花さえ探せずに、
代わり映えなき、“ありがとう”。

posted by る・れくま at 21:49| ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月09日

幸福の伝授

なんとなくだけどね。

シアワセって、
教えることじゃなくて、
見せることでしか伝えられない。
アタマで解っている以上に、大事なこと。
それはスベテ、背中から教えられる。

だから、あたしはシアワセに生きる。
背筋を伸ばした生き方を、
自分なりのシアワセの有り様を、
未だ見ぬ我が子に見せるために。

posted by る・れくま at 23:14| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月10日

愛の制止

あたしがこの愛を貫こうとすると、
常識と世間体が、あたしの右踝を捕まえる。

棘のない制止が痛かったのは、
あたしが両足で立てない所為だから。

ともすれば、エゴと呼びたい愛の形が、
涙の表面張力を破ってしまいそう。

でも、“いま”が何よりも必要なことは、
おそらく、あたしにしか決められない。
あたしにしか分からない。

持てる理性と知性を総動員させて、
愛をもって、愛を制す。
posted by る・れくま at 23:57| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月11日

黒猫に乾杯。

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ちょっと遅い退院祝いと称して、可愛い黒猫柄のシャンパンに、
3割引のご縁で招いたモッツァレラチーズ。

そうして、彼を背中に感じながら、
のんびりと『魔女の宅急便』のDVDを愉しむ。



そんな時間も悪くはないよね。
posted by る・れくま at 23:59| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月12日

不思議な指

心地好いリズムを奏でて、
キーボードの上を躍る指と。
あたしの肩峰をなぞって、
小波のトリハダを残す指と。

どちらも君から伸びていることが、
あたしのスベテが反応することが、
まったくもって不思議で仕方ない。
posted by る・れくま at 23:15| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋風 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月13日

おいしい動作。

早朝よりも夜中に近い、夜のしっぽが翻る頃。
偶々やっていた“二番煎じ”なる題目の落語を観る。
話の内容は、耳半分、記憶半分の曖昧さ。

確か、江戸の町は火事になることが多かったため、
そのための見回りが欠かせなかった、という話から始まる。
でも、冬の寒い夜にぞろぞろ見回るのは、皆あまり気が進まない。
そんな中で相談された案が、巡回組を二手に分けて、
片方が見回りに行っている間は、もう片方の組はお休みして、
あったかいものでも食べていようではないか、と。

待機組は皆で持ち寄った鍋を肴に、御燗で一杯やろうと画策。
そんな所に、寝耳に水の勢いで見回りの役人サマが登場。
大慌てで、鍋と御燗を何故か尻の下に隠そうとする町人達。
熱々の鍋に座ればどこぞに相当のダメェジなのは明白で、
あまりの挙動不審な行動に、とうとう役人に気づかれてしまい、
渋々、ほとんど手をつけていない鍋とお酒を差し出す羽目になる。
(この時、お酒を風邪のための“煎じ薬”だと言い訳している。)

で、この役人がまたスゴイくせもので、
鍋に箸を伸ばせば、あれよあれよという間に食べ尽くす。
煎じ薬と言われて差し出されたお酒に口をつければ、
「うむ、まさしく煎じ薬であるぞ」とかナントカ言っちゃって。
終に鍋と“煎じ薬”を全て平らげてしまう。見事なる職権乱用。
しかも、お酒のおかわりを要求してくる大胆さ。
もう煎じ薬はないと町人達が困り果てて申し添えると、
「では、もう一回りしてくるゆえ、“二番煎じ”を準備せよ」
というようなオチで、この落語は締めくくられる。

あたしが兎角惹かれたのは、“食べる”“呑む”の表現。
何もないところで、せいぜい箸代わりに見立てた扇子があるだけで、
あんなにおいしそうに鍋を食べて、酒を呑む。いいなぁ。
実際にその動作をしているときより、何倍もおいしそうなんだもの。
あたしの欲求階層で、食欲は睡眠欲に劣るけど。
あんな鍋ならば、寝る間も惜しんで食べてみたい気もする。
空振りの蠕動に、きゅるると消化管が鳴いた。

posted by る・れくま at 23:19| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月14日

緩衝の考察

僕はカラッポ、蛻の殻。
君を助けるチカラが、どこにも無い。
おまけに、今はこの身の始末にも困る有様。

僕は、君に何ができるんだろう?
僕は、これからどうなればいい?

無力という形容に甘んじたくは無い。
さりとて、解決策を講じる頭も足りない。
君の声を記憶して、考えて。
君の話を反芻して、かき混ぜる。

だから、僕なりに、自分なりに。
現状をゆっくりと咀嚼して、
結果が嚥下できるのを待っている。


―今は、まだ。
posted by る・れくま at 15:48| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月15日

チョコ色に染まれ

1日遅れに、生チョコの欠片を食す。
もちろん正真正銘あたしの手作りですよと、
別に付け加えるまでも無い注釈が、実なる価値。
まさかカカオ豆から作りました、とまでは言えないけど。

せっかくヲトメに生まれたってのに、
チョコレェトのひとつも手作りしないでおいて、
何がバレンタインだろうと思うのはあたしだけか。

デパートの特設売り場にここぞと並べられた、
ロイズにゴディバ、モロゾフなぞの高級チョコは、
お金さえ出せば、別にいつでも誰でも食べられる。
なのに、ワザワザごってりしたラッピングを纏わせ、
これは本命、あれは義理などと、交流の分類に忙しい。
そんな世間のチョコレェト事情を半眼で見遣ると、
実にかなしくもしょっぱい気分に見舞われる。

既製品なら半額シールがついてから買えばいいじゃんと、
母と顔を見合わせるような育ちなので、まぁ致し方ない。
別にモノがどうであれ、気持ちが大事なのは言うまでもなし。

そんな思考から、あたしは毎年手作りするのが通例。
別に意中の人を狙って仕掛けるためという訳、ではない。
実際彼氏がいてもいなくても、欠かさず作っていたし。
一年に一度、甘いものを作る機会としては良いのかなぁと思う。
いやもう、これは意地の問題だなぁと我に嘲笑しつつ、
チョコを頬張る横の人の感想を待ってみる。
posted by る・れくま at 23:57| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月16日

イタダキマス。

階段を昇って、玄関を開けて。
靴を脱いだら、あなたがいて。
慣れない手つきで、お味噌汁。
試行錯誤しながら、野菜炒め。

邪魔しちゃ悪いと思っても、
キッチンの一角に居座っては、
背中でハラハラしながら見守って。

いただきますと口に運ぶのを、
あなたが心配そうにじーっと見つめる。
「おいしい?」って何度も何度も聞くの。

お世辞は言わない性質なのよ。
あなたの作ってくれる料理なら、
ずっと、これから、あたしのいちばん。
posted by る・れくま at 23:28| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋風 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月18日

欲求の赴くままに

君の居る部屋。君との24時間。

目で同じ映画を愉しんで。
舌で同じ料理を味わって。
腕を重ねて暖め合ったら、
どちらともなく眠りに落ちて。

そうして目が醒めると、
また、同じように君が居る。
やわらかい腕の檻があたしを包む。

食べて、眠って、恋をして。
そう、三大欲求の赴くままに。
posted by る・れくま at 23:58| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋風 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月19日

暇に理由を。

降って沸いた暇を持て余してはいないけど、
かといって、差し迫った用事も無いあたし。

父母と言えば志賀の雪原を謳歌してる頃で。
因縁の菅平でスキー講師後の兄と合流して、
ちゃんとチョコを渡してくれたのかと心配。

24時間前には3mさえ離れなかった彼は、
今や遠い寒空の下、今日もご用事に忙しい。
あれほど長い時間一緒にいたのが夢のよう。

見事に誰にもかまわれない、そんな日には。
天上天下唯我独尊に広いコタツを占拠して、
なんでもない夢想のために浪費しようかな。

―と、思った数秒後には着信音に呼ばれて、
あたしの時間は、彼を想う理由で色付いた。
posted by る・れくま at 11:18| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月20日

その一言で、

「前の彼女がね、」と云う君の一言で。
耳の入り口のやらかいシャッターが即時閉店。
そうなんです。そんなこと、くらいで。
好きじゃなけりゃ、ここまで動揺するもんか。

昔の彼氏が電話でね
ヨリを戻そうって言ってきた


ねえねえねえ。
そんなことになったらどうしてくれよう。
ひとりを無駄に盛り上げるフレーズが、ちくり。


BGM:『プリプリダーリン』/JITTERIN'JINN
posted by る・れくま at 00:43| ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 恋風 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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