2004年11月01日

ナヤミの年末調整

この厄介なもの、年末調整の書類。
そもそも年末調整ってナニ?みたいな世間知らずのあたしにとっては、
えぇとですね、カゼイショトクのコウジョがなんたらかんたららしいです。ハイ。
とりあえず、これでお金がちょこっと戻るらしいとしか分かってない。

この記入要領の難解さもさることながら、免除になる額の合計を出してから、
ワザワザ金額別の計算式に当てはめなきゃいけないという手間があったり。
その上、ちゃんとその証明書がないことには駄目だって。そりゃそうか。
アパートの火災保険とかにはご親切にも初めから証明書が付いていたけど、
この前入っておいた個人保険は何故か今日になって証明書送られてきた。
一足遅い。締め切りはなんと今朝でしたよーだ。
だから、契約書そのまま提出しちゃったよーだ。げふんげふん。

まぁ実際に計算してみたら3万円近く戻ってくるらしいのです。
安い個人保険も、いくつか種類を集めてみればけっこーな額になってる。
だから、みなさん面倒でもやっておこうと思うんだろうな。

一年目も、二年目も、十年目も、公平にやってくる試練。
大ベテランの主任さんも、顔をしかめながら一生懸命緑の用紙と格闘する。
社会の仕組みって、むずかしいなぁ。。。
posted by る・れくま at 23:16| ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | なすたま生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月02日

待ち人のあるシアワセ

手術がほぼ日常的に行われるあたしの職場では、
毎日ひっきりなしに患者さんの家族が出入りしている。
やはり手術ともなれば、万全に準備をしても何が起こるか分からない。
ope室のドアをくぐって、そのまま一生会えなくなる可能性は無きにしも非ず。
だから、万が一のことを考えて、家族には手術が終わるまで待ってもらう。

そんな環境だからなのか、必然的に家族と接する機会も多い。
この人はこんな旦那さんがいるんだ、こんな子どもがいるんだ。
さてこれから入室というときに、家族がかける言葉と、患者さんの表情。
感極まって涙を見せる人、さもその辺に出かけるように声をかける人、色々だ。
外からは分からない絆がちらりと垣間見えるのが、この瞬間だと思う。

でも、中には家族のいない人も、いる。
そういう人は、兄弟姉妹などに付き添いを頼むようにお願いしているけど、
最終手段も尽きた場合は、一人で手術に向かうことになる。
で、今日はそういう場合の患者さんを送ってきた。
入院してから、ぜんぜん落ち着きのなかった患者さんだから、尚更。
一人でストレッチャーに乗り、白衣の連中に囲まれて、怖くない訳がない。
風が轟々と吼えているope室の中でも、精一杯強がっているのが分かった。
がんばらなくていいよ、私達がんばるからって声をかけたら、
強張った瞳が、少し緩んだように見えたのは気のせいか。

部屋に帰って準備をしている時、同じ部屋の患者さんが言っていた。
結婚すれば、相手のために自分を壊す。
子どもが産まれれば、我が子のために自分を壊す。
だから、少々のことでは動じないし、自分を豊かにできる、と。
何より家族がいるって、一人じゃないの。心強いのよ。
笑顔で話すその人達は、あたしより上の子どもを育てきった母の顔で言う。

「○○ちゃんも、結婚はしておいたほうがいいよー」
こんな風に、人生の先輩はなかなか痛いところもついてくれる。
そうですね。機会があればねぇと笑って返す自分の声が、
こらえた涙に湿ることもなく、おだやかになっているみたいで、よかった。
あなたがいて、よかった。
posted by る・れくま at 23:57| 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | なすたま生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月03日

人生の指標

我が父の勤続25周年のお祝いと称して、
歩いて行ける距離にあるフランス料理のお店に行こうと誘われる祝日。
母はちょうどあたしと入れ替わりに仕事を辞めているけど、
たまに“ちょっといいお店”で楽しめる程度の収入が賄えるのは、
一般的には十分すぎるくらいシアワセなことだろうなぁと思う今日この頃。

季節の生牡蠣とワイン、目にも鮮やかなメインディッシュに舌鼓を打ち、
父と母を目の前に並べ、アルコールに饒舌になったあたし達はたくさん話をした。
月末に予定している明野キャンプの話から、今後の旅行の予定。
ココにいないお兄ちゃんのこと。今までのこと、これからのこと、あたしのこと。。。

父と母を代わる代わる見ていると、
あぁやっぱりあたしはこの人達から作られたんだなぁと思って、笑いが漏れる。
顔の作りはもちろんだけど、なんというか…空気が一緒なのでのんびりできてしまう。
色々ありすぎた数ヶ月間を、アルコールの回った頭でぼんやりと振り返って、
これからも波乱万丈なのかなぁ?って何気なく呟いたら、
「お前は基盤がしっかりしてるから、何があってもだいじょうぶだよ」と、父が言った。
「色々あっても、過ぎてしまえばシアワセが思い出なのよ」と、母が言った。
そうかなぁ?って返しながら、確実に軽くなってる足取りにあたしは気づいてる。

あの二人はちょうど、生を受けて50年を経過した頃。
お互いが出会ってから考えれば、人生の半分以上になる30年。
あたしが今の倍とちょっと生きれば、あの人達のようになれるのかなぁ?
そう、なれればいいな。
posted by る・れくま at 22:19| 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | ネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月04日

誠実への葛藤

一時間。いや、一時間にも満たない。
君への言葉をこの指が手繰り寄せてから、一時間にも満たない。

ミイラ取りがミイラになるとは、まさにこのこと。
あたしの身体の中で、終息していたはずの白い奴と黒い奴が戦いを始めたらしい。
腕が震える。節々が重だるい。景色が回る。
白衣の袖から忍び込ませた体温計、数値を見なきゃよかった。

言えないよ。君が心配するから。
言わないよ。君に会いたいから。
一度はそう思っていたけど、君に嘘はつきたくない。
今になって、あの時の君のつらさがよく分かる。
でも、だいじょうぶ。本当にだいじょうぶだから。


少し、休も。。。
posted by る・れくま at 15:06| 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | ネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

病人の心理録

突然の風邪の応酬にふらつきながら、
時間外でもなんとか内科外来を受診できることになったあたし。
同じ白衣を着た外来茄子が、気の毒そうな視線を送ってよこすのが痛い。

待合室の椅子に腰掛けて数分、ようやく内科医師の登場。
一言二言交わしながら軽く診察、とりあえず抗生物質モロモロを出すと言っていた。
「クラリシッドとクラリス、どっちがいい?」と選択権を示してくれても、
そんなのどっちだっていいじゃん。どうせ成分は一緒だし。
とにかくあたしはとにかく早く楽にしてくれと思った。切実に思った。

薬局の処方時間の長く感じることといったら、尋常じゃない。
たったの15分が、2時間にも3時間にも感じられた。
ようやくできた薬袋を引っつかんで、日差しで熱のこもった車に戻る。
普通なら暑くて窓を開けるところだけど、この暖かさでようやく震えが治まってきた。
一刻も早く薬を飲みたいのに、薬袋に丁寧に止められたホチキスがもどかしい。
半ば引き裂くようになってるけど、今はそんなの気にしていられない。
色とりどりの錠剤、散剤にカプセルを口に押し込み、朦朧としながら車を走らせた。

今しかないこと。今だから思うこと。
床に伏せるその前に、思いのままをブログに書き留めなければ。
他の者がそんなの放っておけと言うのは分かっていても、これはやめられない。
逆境であれば尚更のこと。おかしなところで頑固なあたしを自嘲する。

布団の海に、身体が鉛のように沈む。焼け付いて火照る頬。
くるしくて、せつなくて、まるで叶わない恋をしているような熱さだと思う。
熱にうかされて、嫌な夢を見る。知らない人の声でかかってくる電話の夢。
それが夢だと分かっていても、とある過去の一部だと分かっていても、
あふれ出てくる涙は止まらずに、流れ落ちては耳に溜まった。
いま、あたしがいちばん畏れていることが、分かってしまった気がする。

イカナイデ。
暗闇に溶ける呟き、返る言葉は期待していなかったのに、
耳元に置いた携帯が震えたと思ったら、丁度良く君からのメールが届く。
そうして、あたしは安心して眠りに就いた。
posted by る・れくま at 22:26| 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | ネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月05日

切り替えスイッチ

鏡に映ったオモテのあたしは、いつ見ても他人のように見える。
ノーマルポジションの微笑、問いかけに返す頷き過多。芝居がかった仕草。
でも、それが皆の求めるあたしなのだから仕方ないのかもしれない。

AB型は二重人格だとか良く言われるけど、本当にそうかもしれない。
もともとあたしは、on/offで切り替わるようにできている、と思う。
オモテがにこやかにがんばってる時、実はウラは体力温存と称して休んでいる。
もしくは、ウラは好き勝手なことに意識を飛ばしている。
明日のお弁当どうしよっかな、とか、あの人はどうしてるかな、とか。

オモテのあたしは、気が強くて、頭がキレて、元気いっぱい。
ウラのあたしは、逆に気弱で、おっとりしてて、容量が悪い。
普段は、てきぱきしたオモテが鈍くさいウラを助けてあげている感じがする。
でも、本当にピンチのときは、ウラがオモテ以上に冴えまくるからおかしい。
あたしは、あたしを助けられる力がある。だから、滅多な事では倒れない。

裏表の無い人は、目の前の刺激をどう処理しているんだろう。
どこか、片隅にいつも余裕を持たせておくのかな。
逃げ場所も持たないで、真っ直ぐにがんばれる人は、本当の意味ですごいと思う。
posted by る・れくま at 23:42| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | なすたま生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月06日

教室の秘密

image/cirrocumulus-2004-11-06T20:53:51-1.jpg

誰もいない教室で。
此処でない何処かで。

君のハカリゴトに、
あたしの鼓動は高鳴るばかり。

触れ合うだけの悪戯は、
色付いた銀杏が見ていたね。
posted by る・れくま at 20:53| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋風 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月07日

現実化

貴方が触れるところから、
あたしは現実になっていった。

貴方が瞬きを惜しんで見せる瞳で、
あたしは自分が笑えることに気づいた。

貴方の声だけに螺旋器が震えて、
あたしは音があることを思い出した。



貴方を想うことで、あたしはあたしを取り戻すの。
posted by る・れくま at 18:24| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月08日

無力な手

いつも、そうなのだ。
いちばんどーにかしたいことは、
あたしの手の届かないところで起こる。

この頬を打つ氷雨なら、溶かしてしまうのに。
この額に降りかかる火の粉なら、振り払えるのに。
どうして、君ばかり苦しむのだろう。
どうして、君のそばにいなかったのだろう。

『包帯を巻いてあげられないのなら、むやみに人の傷に触れてはならない』

そう、あたしは無力。
助けられることなんて、何一つない。
そう認めた時点で、あたしは何もかも放棄してた。
あたしのできうる努力も、君の存在さえも。


何もできないけど、君のそばにいさせて。



引用文書:『続・氷点』/三浦綾子著
posted by る・れくま at 16:04| ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月09日

勝った負けたの話

ナントカに勝つとか、負けるとか、
そういう言葉が、たまにささくれのように引っかかる。

あらゆるできごと、原因と結果。
そもそも、勝ち負けを考えるから、負けるんだよな。
あたしにとっては、勝ちも負けもない。

君がいたからあたしがいた。
とりあえず、それ分かってればいいじゃん。

posted by る・れくま at 15:13| ☀| Comment(3) | TrackBack(1) | ネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月10日

休日に怖い着信音

友人を家に招く日。
計画は3ヶ月前に予定していたけれど、
何かと動けない理由が重なりすぎてポシャってしまった。
だから、そのリベンジという理由も含めた、待ちに待った再会。
久方振りの戦友の終結に、いつもは静かすぎる家がにぎやかになる。
あたし達は持ち寄った話題に花を咲かせていた。

そんなのんびりムードを打ち砕く、ミステリアスかつ軽快な旋律。
この出だしはまさかのまさか。。。


・・・・・・ちゃりらりららら〜〜・・・・(゚Д゚) !


注釈:『スパイ大作戦のテーマ』=職場、に設定しているあたしの携帯。
まさに、寝耳に水のミッション・インポッシブル。

ナニゴトですかどうしたんですかあたしは休みですが何か。
受け取ってみれば、予防接種を明日に予約していたのに実は今日だとか。
でも今日は終わっちゃったから明日にしてくれとか、何なんだいきなり。
あたしはそもそも明日の予約なのになぁ。まいっか。
血の気が引いて白くなった皮膚に赤みが戻るように、一同ほっと胸をなでおろす。

休日に職場からかかる電話って、気持ちのいいものじゃない。
だからといって、陽気な着信音に変えても根本的な解決にはならない。
あみんの『待つわ』とかで呼ばれた日には、拒否しても後味が悪そう。。。


そんなことを考えるのに割ける時間があるのが、本当の休日。

posted by る・れくま at 22:38| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | なすたま生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月11日

専用通路の習慣

手術室までの長い長い専用通路。
患者さんを送り出して、ひとり歩いて戻る時。
灰色の自動ドアを越えるまでの、ほんの数十秒。

その時間だけは、いつも、君を想う。
posted by る・れくま at 23:57| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋風 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月12日

二の句の皮肉

朝から身動きの取れない巨体をエレベーターバスに入れ、
汗で湿った額が乾く間もないうちにICUにお迎えに行き、
休憩時間も十分に取れぬままコール対応に追われ、
さらりと流せる検温も学生さんのために倍以上の時間を裂き、
研究発表で欠けた先輩の残した仕事を請け負いつつ、
自分の記録を一文字も書けないうちに、17時が過ぎる。

これは、さすがに、疲れた。
今日は、おかしいくらいに忙しすぎた。
でも、疲れきった時ほど、あたしはいい笑顔ができたりする。
鼻の頭がテカっていようが、前髪がへにょらと乱れていようが、
多少疲れたときより、ずっと笑顔が得意。

で、笑いながら、重だるくなった腰をほぐそうと座ってくねくねしていたら、
それを見ていた先輩は、「いつも楽しそうに仕事してるよねぇ」と、言う。
体温表をがりがりと書き込む指は、止まらないままに赤のグラフを綴る。


ま、時々は楽しいですね(笑)


どんな二の句を返してやろうかと思う口は、
いつも本音に聞こえない本音を吐き出しているんだけど、
ちょっとした楽しい冗談風味なら、皮肉に聞こえないから、ま、いっか。
posted by る・れくま at 23:58| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | なすたま生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月13日

容(カタチ)

あたしの容(カタチ)というものは、
あたしでないあらゆるものを除いて残った隙間。

つまり、貴方にあたしの容が定義されたとするなら、
貴方のいない世界では、あたしもあたしでなくなろう。

posted by る・れくま at 23:47| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月14日

4つの瞳

肩越しに垣間見えた景色が、
4つの瞳の「これから」でありますように。



それくらいは、願っても良いかなぁ。
posted by る・れくま at 23:38| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋風 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月16日

サヨナラの軌跡

物語の始まりと終わりはいつも、季節の境にあったから。
こんな急に冷えた月夜には、あの人とのサヨナラが頭をよぎる。
現状のシアワセに反した、愁傷気分を思い出してしまう。

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posted by る・れくま at 20:34| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 足跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月18日

愛機とあたし

あたしは車の管理に無頓着だ、と思う。
擦った箇所に塗るペンシルを買っておいた癖に、まだ修理してない。
しかも、最近のように見せかけて、実はそれやらかしたの半年以上前だぞおい。

ごくごく基本的な管理といえば、給油。
それでさえ、エンプティになって慌てて入れに行ってたりする。今日も然り。
ランプが点灯してもまぁしばらくは走れるとタカをくくって、
いつかガス欠でどーしましょなんて漫画みたいなことにならなきゃいいけど。

本当なら定期的に洗車してあげる方がいいのだけど、
黄色のボディーがくすんできたのに気づいて、ようやく洗車をするくらい。
で、やっと掃除しても、ふと気づけば屋根を洗うのを忘れてるから始末が悪い。
職場から駐車場を眺めると、屋根の掃除忘れが一目瞭然なのがモロ痛い。

こんなトホホな扱いを受ける黄色のデミオちゃん。
文句ひとつ言わずに、法定速度ぶっちぎりで野山を駆け巡っている。
あたしの愛機は、今日もそれなりに元気です。
posted by る・れくま at 23:57| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月19日

出会いの選択肢

夜空に散らばる無限の星から、
とあるひとつを選び出したのは、あたしの目。

街の雑踏に途絶えることの無い人の往来、
とあるひとりの足音を聞き分けたのは、あたしの耳。

必然と言っちゃあ、やや強制的な感じがする。
運命と言っちゃあ、ちとロマンチックすぎる。
とりあえず、あたしは貴方に向かって、ここまで歩いてきた。

あたしの目の前に、選択肢は幾らでもあった。
まったく逆方向の人生だって、選べない訳じゃないの。
それでも、貴方に出会ったのは、この手で選び取った未来だからって信じてる。
posted by る・れくま at 02:07| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

手当ての持つ意味

お仕事をしていてよく考えるのが、身体に触れることの意味。
「看護と言う字は〜」のくだりで始まる、看=手をかざしてよく見る、
看護は手当てから、といった話を望むなら、概論の教科書をひっくりかえせばいい。
専門用語では“タッチング”とかわざわざカタカナにしたりするけど、
そんな言葉になる前の、ずっと昔から本能的に知っている行為だと思う。

看護を行うためには、国家資格が要る。
時に針をさしたり、傷口に触れたり、本来であれば傷害罪になってしまうところ。
そうならないための資格であって、人に触れるのに資格が要るという訳じゃない。
触ったところから傷を治すような摩訶不思議なチカラは、あたしには無い。
癒せるとか思うのもおこがましい気がする。

身体に触れることは、ともすれば無力感に襲われる行為の中で、
唯一、人が人に与えられる、いちばん単純で大切なもののような気がする。
技術として、人に安心感や親近感を与える効果があるとされているので、
茄子であるあたしは、もうほとんど無意識に、人に触れながら会話をする癖がある。
肩を軽くトントンしたり、手を握ったり、頭をなでたり、膝をさすったり。
確かにちょっと皮膚が触れているだけで、会話が通じやすくなったような、
皮膚から電波が出ているのか知らないが、圏外が突如バリ3になったりもする。

でも、そうしているあたしも、実はその相手から触れられている訳で。
自分では身動きのとれない人をトランス(移動・移乗)する時とか、
腰でガッチリ手を組んで患者さんを抱え込むと、何故か自分が包まれたような気がする。
「わぁ冷たい二の腕、さむい?」とか「細い腕だけどちゃんと力あるねぇ」とか、
きゅっとしがみつきながら患者さんの漏らす一言にも、何故だかほっとする。

そう言えば、以前顔も知らないおばさんに突然触れられて、ぎょっとした経験がある。
夏の日にノースリーブで白っちい腕をたるたるさせていたら、
「若いって良いわねー」とかナントカ言いながら、ぴやっと掴んできたのだった。
その時はさすがに面食らって、はぁ?としか返答できなかったけど、
おばさんにしてみれば、あたしの腕に何か求めるものがあったのかもしれない。
やたらにあたしのほっぺたを触りたくる諸男子の行為も、まぁ許せてきた。
(注:小学生の頃、頬のやわらかさであーだこーだ言って流行ったことがあった。)

とにかく、人の皮膚と皮膚が触れることは、それそのものの現象より、
もっと深いところで何かがつながる。そんな気してる。
たとえばあなたが、ある人に触れたくて仕方が無い衝動にかられているなら、
それはもう言葉以上にその人を知りたい、近づきたい、
そして自分の情報を与えたいという、最大の関心が働いている現れなのかもしれない。

とまぁ、至極当たり前のことを言ってみました。
posted by る・れくま at 07:22| ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | なすたま生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月20日

それらしく。

たぶん、周りが思っているよりずっと、
あたしの頭は急速にポジティブに支配されている。

それらしく、暗闇の淵を覗き込んでみたり。
それらしく、肩を落として溜息をついたり。
色々してみたけど、やっぱり前を向いているほうが性に合う。
ちょっと妄想突っ走り気味の未来を願って、笑っているほうが楽だから。

立ち直りが早すぎる、とか。健気に強がってるんじゃないか、とか。
変に勘繰らないでもいいのに、イタワリの目はまだあたしを守ってくれる。
逆に聞きたくなる。じゃあ一体いつならいいの?って。

皆は早く元気になってねと言いながら、
それらしく、後ろを向いてしょんぼりしてるあたしを望むのかなぁ。
posted by る・れくま at 18:43| ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 謎文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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